平飼い卵のお話(2022年 更新)

さとうファームでは、美味しく、優れた有精卵を生産するための環境整備を徹底的に行っています。
若鶏は、95日齢の鶏を仕入れ、一羽一羽、手をかけて訓練し、巣箱に卵を産むことを教えます。
鶏たちは、雄を中心に群れを作って暮らします。
十分な運動を行い、光を浴び、水をついばんで、安全な餌をたっぷり食べて鶏は育ちます。
弊社では、人が毎日鶏舎に入り、鶏の世話をします。
鶏と人との共同作業で卵が生産され、卵は一つずつ手作業で集められます。
正に手塩にかけて育てた卵です。
皆様に喜んでいただけたら幸いです。

平飼い卵について

開放鶏舎

光や風、雨や雪など、天候の影響を受けやすい構造です。

比較:
一般的には、ウィンドレス鶏舎です。
温度や光等をコントロールし、無駄なく最大量の鶏卵生産を目指します。

平飼い

大きくて白いのが雄です。群れのようなグループを作ります。
牡1羽に対し、雌20羽の割合となっています。有精卵です。

比較:
日本の鶏卵は90%以上がケージ飼育により生産されています。

若鶏訓練 ①

卵を産み始める前に産卵箱で卵を産むよう教え込みます。

若鶏訓練 ②

1羽ずつ産卵箱に押し込んでいきます。何日もかけて教えます。
生育100日以降の若鶏です。

集卵作業

手作業で集卵します。産みたての卵は、ほんのりと温かい卵です。

巣箱の外に産んだ卵を拾う

鶏は巣箱の外にも卵を生み落とします。
商品にはなりませんので、処分します。

農場の衛生管理

車両消毒ゲート

農場へ出入りする車両はすべて消毒します。

長靴等

作業員別、鶏舎別、さらに包装作業場でも使い分けます。

卵の管理

温度管理された作業場で、卵の保管や梱包作業を行います。
卵を運び入れる出入口と出荷用に梱包された製品の出入口は分けられています。

飼育環境等

  • 飼料の主原料(トウモロコシ・大豆)は、非遺伝子組換(NON-GMO)で生産され、分別生産流通管理されたものを与えています。
    また、それらはポストハーベストフリー(収穫後無農薬)で管理したものです。
    雛から卵を産むようになるまで、飼料の内容も成長段階に合わせて変えていきます。 また、季節によっても飼料内容は変わります。
  • メス20羽に対しオス1羽の割合で飼育しています。
    有精卵を生産すること自体が目的ではなく、鶏は本来「群れ」を作る習性があり、雌雄を一緒に飼うことで集団として安定し、のびのびと育ち、品質の良好な卵を産んでくれるものと考えています。
  • 「平飼い」という方法で飼育しています。
    「平飼い」は、一般的に行われている「ゲージ(鳥かご)飼い」と比べ、鶏の運動量が多いということが、決定的に違う飼育方法です。
    また、現在多くの養鶏場はウィンドレス(窓無し)構造の建物が用いられていますが、自然に近い環境のほうが理にかなっていると考えて開放式としています。
  • 卵を産卵する場所は、特定の場所に産卵するように、時間をかけて(しつけ)学習をさせています。
    産卵箱の中で卵を産む事により、汚れの少ない状態で集卵が可能となります。
  • 採卵期間は初生より450日~500日ぐらいまでです。
    一般的な養鶏場では、強制換羽(餌を与えず、卵の生産量をふやす方法)を行った上で、700日前後まで採卵を行いますが、どうしても卵の品質は下がってしまいます。
    生き物として“生活”の環境を整えることにより、ストレスがなく健康で良質な卵を生産することができます。水についても、浄水器を通した水を与えています。

衛生管理と品質管理

  • 鶏卵そのものについては、サルモネラの検査を定期的に実施、地域の家畜保健所や保健所を通じて、広範囲で厳密な抗菌剤等の残留検査を実施しております。
  • 卵の品質については、科学的なアプローチが必須と考えております。
    毎月すべての鶏舎の卵を抜き取り、外部機関による品質検査(ハウユニット等)を実施しております。
  • 各種の鶏病や高病原性鳥インフルエンザ発生予防のため、独自の「飼養衛生管理マニュアル」を作成し運用しています。
    車両や人の出入りについても徹底して管理しています。

飼育羽数等・生産規模

鶏舎数 1鶏舎収容羽数 成鶏羽数(常時) -日当り生産量
5棟 4,000~4,500羽 16,000~22,500羽 約15,000~21,000個

※鶏舎面積 1棟 約210坪

※収容羽数は季節や状況により変更します。

生産者について

  • 有限会社さとうファーム
  • 本社 新潟県新発田市富塚町2-3-15 
    TEL:0254‐26‐7744
  • 農場 新潟県村上市布部438    
    TEL:0254‐72‐6333
  • 創業 昭和60年1月
  • 年商 1億9千4百万円(令和3年度) 
    ※鶏卵販売以外も含む。

商品について

  • 6粒パック(MS~L混合)×32パック;モールドパック、段ボール
  • 10粒パック(MS~L混合)×21パック;モールドパック、段ボール
  • バラ5kg、バラ10kg各段ボール、その他

出荷可能数量について(2022年8月1日現在)

  • 出荷実績は、60~80ケース(12,000~16,000粒)/日。
  • 飼育羽数を最大限まで増やした場合、100ケース/日(20,000粒)程度出荷することができます。